本研究では,まず腸内有用菌のBifidobacterium longum 菌の減衰期に着目して,菌の生存維持作用の評価を行い,ザクロアリルエキスに生存維持作用を有することを見出した。ザクロにはエラジタンニンが豊富に含まれていることから,ザクロエラジタンニンの腸内細菌による代謝物の探索も行い,urolithin Aを同定した。さらにザクロの腸内細菌生存維持作用を有する成分を特定するために,ザクロ果実エキスを分離,精製を行い,新規化合物3種を含む8種の成分を単離し,それぞれの構造を解明した。現在それら成分の生存維持作用について検討を進めている。
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