可食性のクラゲ由来コラーゲンが、自然免疫系に関与するマクロファージ、および樹状細胞を活性化し、サイトカイン産生や貪食活性などを促進することが明らかになった。その作用機構を検討した結果、コラーゲンはNF-κBの細胞質から核内への移行を促進するとともに、MAPキナーゼの一種であるJNKを活性化することが明らかになった。さらに、クルマエビ、ヒラメ、ブリに対する病原菌による攻撃試験において、コラーゲンを餌と一緒に投与すると、病原菌に対する抵抗性が高まった。この結果から、コラーゲンの免疫促進効果が、実際の感染症に対する防御能を高めることが明らかになった。
|