研究課題
基盤研究(C)
本研究では、脂肪細胞の低酸素ストレス応答とその応答改善を標的とした食品成分による生活習慣病予防・改善効果について検証した。その結果、脂肪細胞は低酸素に応答してアディポネクチン産生抑制やその多量体化抑制を代表とするアディポカインの産生バランスの破綻を来すことが明らかとなった。一方で、このような低酸素ストレスはいくつかの食品成分で改善できることが明らかとなった。この研究成果は、生活習慣病予防や改善のための新たな分子標的を提案するものであり、食品機能性評価の新たな視点になることが示された。
食品機能化学