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2013 年度 実施状況報告書

GFPマーキングを用いた食品アレルギーにおけるILー5産生細胞の挙動・機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 24580196
研究機関獨協医科大学

研究代表者

橋口 昌章  獨協医科大学, 医学部, 准教授 (20372443)

キーワードアレルギー / IL-5 / 好酸球 / GFP / マーキング
研究概要

食品アレルギーは,近年増加の一途をたどり,その予防・治療方法の開発は急務となっている.その発症には,IL-4のみならず,好酸球が重要であり,好酸球の分化・増殖を担うIL-5の発現調節機能の解明は食品アレルギーをはじめとするアレルギー疾患の制御へつながる.しかしながら、これまで,どういった細胞が主たるIL-5産生細胞であるかは明らかとなっていなかった.そこで,本研究では,IL-5産生細胞をGFPにてマーキングすることにより,in vivoでのIL-5産生細胞を可視化し,その挙動・機能を解析することを目的とした.
初年度に樹立した,IL-5プロモーター制御下でGFPを発現するBACトランスジェニックマウスをもちいて,IL-5産生細胞 (GFP陽性細胞) の同定・表現型の解析を行った.このマウスの,脾臓,リンパ節,小腸といったリンパ組織および肺より調製した細胞はGFP陽性細胞の比率は低かったが,脂肪組織より調製した細胞においてはGFP陽性細胞の割合が高かった.このGFP陽性細胞は,一部はT細胞であったが,多くは,系統マーカー陰性の,最近見いだされたInnate Lymphoid cell (ILC, 自然リンパ球) であった.この細胞は,CD90, Sca-1, IL-7Rα, CD25, IL-33Rα, ICOSを発現し,典型的なグループ2 ILCの表現型を示していた.得られた結果は,次年度に行う,IL-5産生細胞の機能解析において重要な知見と考えられた.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

遺伝子改変マウスの樹立に成功し,そのマウスにおいて、期待するGFP発現も確認できている.また,当初の計画通り,GFP陽性細胞の表現型まで解析できている.

今後の研究の推進方策

樹立したIL-5-GFPトランスジェニックマウスをもちいて,IL-5産生細胞の機能について解析を行う.IL-5産生細胞 (GFP陽性細胞) をセルソーターをもちいて単離し,遺伝子発現を解析するとともに,単離した好酸球へ与える影響について検討する.

次年度の研究費の使用計画

試薬が複数点キャンペーン価格で購入できたため.
一部をマウスの保存等にその他として使用する.残りは試薬,プラスチック器具等,消耗品として使用する.

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] IL-5 is produced by a novel subset of innate lymphoid cell with phenotypes of Lin^- Thy1.2^low-int CD25^+ IL-33Rα^+ in Peyer’s patches

    • 著者名/発表者名
      Masaaki Hashiguchi, Yuji Kashiwakura, Yumiko Kanno, Hidefumi Kojima, Tetsuji Kobata
    • 学会等名
      日本免疫学会学術集会
    • 発表場所
      幕張

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公開日: 2015-05-28  

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