高脂肪含有飼料摂取ラット、apoEノックアウト(KO)マウスとABCA1 KOマウスの中枢神経機能と細胞膜構造変化を検討した。高大豆油含有飼料摂取動物では、中枢体温調節機能の変化、脳組織の脂肪酸組成n-6/n-3比の上昇、カベオリンmRNA発現低下が示された。一方、apoE KOマウスでは空間認知機能の低下と痛覚鈍麻、ABC A1 KOマウスではともに反対の表現型を示した。また、ABC A1 KOマウスの視床下部カベオリンmRNA発現は増加していたがタンパク量は変化していなかったこと、apoE KOマウスのカベオリンタンパク量は変化していなかったことが明らかとなった。
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