グメリナ心材のカワラタケに対する主要な抗菌成分である(+)-gmelinol及び(+)-paulowninをカワラタケによって代謝させ(+)-7'-methoxygmelinol, (+)-7'-methoxypaulownin等の代謝産物を単離構造決定した。大部分の代謝産物のカワラタケに対する抗菌活性は基質よりも低下したが、(+)-7'-methoxygmelinolの抗菌活性は基質よりも増大し、また、本代謝産物の収率は非常に高かった。グメリナ心材中に共存する複数の基質の7'-位がメトキシル化され、最も収率の高い代謝産物の抗菌活性が増大した結果耐腐朽性が発現する機構を推定した。
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