本研究では,水中の対象物のサイズを計測できる簡便な画像計測手法の開発を目的として,汎用のデジタルカメラとレーザーユニットを用いて装置を構成するとともに,計測用にソフトウェアを作成し,水槽実験と海上実験により同計測手法及び装置の有効性を明らかにした。 室内水槽において模型対象物および金魚を用いた実験による計測誤差は,最大約5%,平均で約4%であった。また,海上において船上から装置を水中に垂下して観測を行った。スケトウダラと判断される個体について計測を行い,計測値が同海域に分布するこの時期のスケトウダラの体長におよそ一致することを確認した。
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