コアマモは内湾の潮間帯に生育する海草で密な群落であるコアマモ場を形成し、内湾の生態系や生物多様性に重要な役割を果たしている。本研究では種子および地下茎による繁殖戦略を明らかにすることにより、コアマモ場の再生方法を確立しようとした。種子の発芽による繁殖よりも地下茎を利用した移植による繁殖方法が効果的であることを見いだした。また、これまで行われなかった温度や日長をコントロールした室内実験を行い、光合成産物の蓄積と消費の面から季節別の繁殖戦略を明らかにし、コアマモ野移植実験を行うことにより、コアマモ場の効果的な再生法を実証することができた。
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