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2013 年度 実施状況報告書

ゲノム解析による魚類レンサ球菌とヒト由来毒性レンサ球菌との毒性因子の比較研究

研究課題

研究課題/領域番号 24580272
研究機関宮崎大学

研究代表者

吉田 照豊  宮崎大学, 農学部, 教授 (20240294)

キーワードC群レンサ球菌 / SOF / ブリ / カンパチ / ワクチン
研究概要

免疫学的手法を用いたGCSD診断法の開発;感染魚の抗体と強く反応するStreptococcus dysgalactiaeの表層タンパク質を同定した。また、タンパク質をコードする遺伝子を明らかにし、リコンビナントタンパク質を作成した。このリコンビナントタンパク質を抗原としたELISA法の開発を行った。また、このリコンビナントタンパク質をビーズに吸着させることで、養殖現場でも利用することが可能である凝集試験法を開発した。その結果、迅速で簡便な診断法が確立できた。
ノックアウト株の作成と病原性の欠落の確認;リコンビナントワクチンとして可能なタンパク質探索のために、ゲノム配列から病原因子を検討した。その結果、病原因子候補タンパク質としてのSOF(血清白濁因子)タンパクに注目した。SOFをコードする遺伝子を相同組み換え法で破壊し、ノックアウト株を作成した。ノックアウト株の病原性が欠落するのかを、血液中の細菌の増殖速度を指標に検討した。その結果、SOFを破壊した株は野生株と比較して、普通の細菌用増殖培地では早く増殖するが、血液中では増殖が抑制されることがあきらかとなり、SOFが病原因子であることが示唆された。
●SOFを大腸菌に発現させた、そのリコンビナントタンパク質を精製した。従来のワクチンにより誘導された抗体が、今回作成したリコンビナントタンパクと反応することを明らかにした。
●魚類GCSDの病原性にリンクするする遺伝子であるSOFを用いて、魚類株に特有な配列をもとにプライマーを設計し、魚類GCSDの診断法を確立した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

計画を予定した項目に関しておおむね良好に推移している。最終年度に向けて、ワクチン応用化のためにリコンビナントタンパク質の精製を行っているところであり、計画は順調と考える。

今後の研究の推進方策

計画は順調であり、今後精製したタンパク質がワクチンとして機能するかを明らかにするためにワクチン試験を行う予定である。今後の方向性としては、他の株とのゲノムの比較も含め、詳細なゲノムの比較研究も同時に行っていきたい。

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公開日: 2015-05-28  

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