本課題で、1)海産魚類種苗生産の餌料系列のモデルとなる海産カイアシ類の培養方法の強化と、2)培養カイアシ類の給餌効果を明らかにすることが出来た。 50~100L規模の継続的なカイアシ類培養が可能となり、実験室レベルでの仔稚魚飼育へのカイアシ類給餌が可能となった。また、仔稚魚飼育で一般的に生物餌料としている海産ワムシ類と混合給餌したところ、カイアシ類を優先的に選択することが明らかとなった。 脂肪酸分析の結果、カイアシ類は極性脂質中にDHAが多く、これを模してワムシの極性脂質にDHAを強化したところ、仔稚魚の生残と成長を改善することが出来た。
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