初期餌料生物のシオミズツボワムシ複合種の大量培養を安定化させることを目的として,ストレス耐性の動的な変化に着目し,増殖不調の予知法を開発することを目的とした.まずストレス耐性に関わる遺伝子群を探索するため,次世代シーケンサにより98,437コンティグを得た.続いて網羅的なトランスクリプトーム解析を行った結果,ストレス応答に関わる種々の分子が含む294コンティグが得られた.続いて,加齢にともなうストレス応答の変化を検討した.熱および酸化ストレスについて発生の初期段階における応答機構の有無を調べたところ,孵化前の段階においてもすでに応答機構を有することが明らかとなった.
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