現在食物アレルギーは世界中で数多く存在するが,わが国では魚介類を他国より多く,かつ多様な種類を摂取する関係上,魚介類アレルギー患者が比較的多いことが知られている.しかしながら,魚介類アレルギーの発症メカニズムは解明されておらず,発症に関連する遺伝子群の詳細も明らかにされていない. そこで本研究では,魚介類アレルギーの発症に関わる遺伝子群の特定を目的に,魚介類アレルギーモデルマウスを構築することで,魚介類アレルギー発症時に特異的に発現量が増加する遺伝子を特定することに成功し,インターロイキン-5と呼ばれるサイトカインの一種が魚介類アレルギー発症時に特異的に関与することを明らかにした.
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