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2012 年度 実施状況報告書

ヒジキD型アスパラギン酸の生理機能および代謝機構

研究課題

研究課題/領域番号 24580307
研究種目

基盤研究(C)

研究機関北里大学

研究代表者

横山 雄彦  北里大学, 水産学部, 講師 (60296431)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワードアミノ酸 / D-アスパラギン酸 / ヒジキ
研究概要

「ヒジキD型アスパラギン酸の生理機能および代謝機構」という課題の中で,H24年度は「ヒジキD-AspとL-Aspの局在の比較」を予定しており,まず,抗L-Asp抗体の作製を行った。なお,抗D-Asp抗体は以前ウサギで抗体を作製したため有している。抗D-Asp抗体を用いて局在を調べる一方で,抗L-Asp抗体を調製し,D-AspとL-Aspの局在を比較することによって,両者の働きの違いを明確にすることができる。そうすることによって,生理機能のより核心に迫る結果を得られると考えている。
また,「D-Asp合成経路の探索」については,D-Aspの合成にアスパラギナーゼが関与している可能性があるため,前駆物質となるD-Asnの存在を検討する必要があった。D-Asnは微量であるか光学分割が完全でないため存在を確認できていない。したがって,現在行っている光学分割のためのアミノ酸誘導体化試薬とは別の試薬を用いるか,または,キラルカラムによるHPLC光学分割検出を試みる必要があったが,H24年度はまずヒジキからアミノ酸を抽出する方法を再検討した。なぜならば,アミノ酸の抽出に酸を用いると,AsnおよびGlnはそれぞれAspおよびGluに変化してしまうため,Asnが検出されない可能性があったからである。そこで,エタノールで除タンパク質を行ったところ,現在行っているOPA-N-アセチル-L-システインプレラベルHPLC法でD-およびL-Asnの検出が可能になった。ヒジキのD-Asn含量を調べた所,存在が認められなかった。したがって,D-Aspの起源はアスパラギナーゼによるものでないことが示唆された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

申請書に記入した通りの計画を達成できているため。

今後の研究の推進方策

抗D-Asp抗体のみならず抗L-Asp抗体を手に入れることができたので,H25年度は両抗体でヒジキ切片を染色し,D-AspとL-Aspの局在を比較することによって,両者の働きの違いを明確にする。そうすることによって,生理機能のより核心に迫る結果を得られると考えている。
また,ヒジキと同様にアカガイはD-Aspが多量に存在するきわめて稀な生物であるが,アカガイのD-Aspは低酸素条件下で減少することが報告されている。H25年度は低酸素条件下でヒジキのD-Aspが変動するか調べ,D-Aspと低酸素条件との関係を調べる予定である。

次年度の研究費の使用計画

該当なし

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公開日: 2014-07-24  

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