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2013 年度 実施状況報告書

異業種ネットワークによる流域圏の環境再生活動と農山漁村の地域経済

研究課題

研究課題/領域番号 24580316
研究機関東京海洋大学

研究代表者

濱田 武士  東京海洋大学, 海洋科学技術研究科, 准教授 (80345404)

キーワード環境再生 / 流域 / 地域経済
研究概要

今日,流域圏内にある森林組合,農協,漁協,河川漁協,市民団体,そして自治体などが連携して,流域圏の環境再生活動に取り組む事例が散見されるようになった。異業種の組織間のネットワークを形成して取り組む彼らの活動は上流域から下流域までの流域圏の
環境保全を促す活動として注目されている。
その活動は,自然を利用して生業を成り立たせている農林漁業者らの視点に立つと,環境再生の意味を越え,地域再生・産業再生を 図るための活動である。それゆえ研究課題として考えるべきは,環境再生活動が農山漁村の地域経済にどのような影響を及ぼすのか,となる。
本研究の目的は,流域圏内の環境再生活動と地域経済の関係を異業種のネットワークの態様から明らかにすることである。研究方法の柱は次の①~③とする。①河川流域を巡る自然と農林漁業など産業間の利害関係をモデル化すること。②環境再生活動の実態調査を通して異業種のネットワークの参加の論理を明確化すること。③異業種ネットワークへの参加の論理とその活動の態様を明確にし,そこから地域経済の発展の論理を探ること。
本年度は①と②を実施した。結果として次のような結論となった。異業種の団体が一つのネットワークに参加している動機として、環境再生や環境調査を協働で行うことにより,それぞれの暮らし・仕事場の自然環境の悪化が水環境に悪影響を及ぼしていたり,水環境の悪化から生じていたりしているという認識が共有されていること,である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

本研究の目的は,流域圏内の環境再生活動と地域経済の関係を異業種のネットワークの態様から明らかにすることである。今年度はネットワークへの「参加」について検討した。一定の成果は得られた。ただし、結果を論証するのに十分な調査が行えなかった。

今後の研究の推進方策

本年度は、②「環境再生活動の実態調査を通して異業種のネットワークの参加の論理を明確化する」を遂行する予定であったが、検証すべき課題を残した。 そのことから、次年度は、引きつづき②のテーマを追求しつつ、その上で、ネットワークへの参加と③の地域経済の再生産との関係を検討する。そして最終報告のまとめを行う。

次年度の研究費の使用計画

次年度使用額として約29万円を繰り越した。本年度、予定していた調査の一部が大学業務などによって実施できなかった。
次年度にその調査を実施することとし、繰り越した資金についてはその調査の旅費などに充てることにする。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2014 2013

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Policy Recommendation to Change the Social Structure for the Environmental Conservation of River Buriganga in Bangkadesh2013

    • 著者名/発表者名
      Banani Biswas,Takeshi Hamada
    • 雑誌名

      Proceeding of International Conference on Enviromental Aspects of Bangladesh

      巻: ICEAB 2013 ページ: 69-72

    • 査読あり
  • [図書] 協同組合は「未来の創造者」になれるか(担当:第6章協同のネットワークと社会連帯)2014

    • 著者名/発表者名
      濱田武士
    • 総ページ数
      272(171-193)
    • 出版者
      家の光協会

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公開日: 2015-05-28  

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