• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2012 年度 実施状況報告書

中国農村の組織デザインへの比較制度分析-高齢化する農村社会にむけて-

研究課題

研究課題/領域番号 24580319
研究種目

基盤研究(C)

研究機関京都大学

研究代表者

浅見 淳之  京都大学, (連合)農学研究科(研究院), 准教授 (60184157)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2016-03-31
キーワード比較制度分析 中国 / 組織デザイン 中国 / 農民専業合作社 中国 / 農業産業化 中国 / 双層経営体制 中国 / ホールドアップ / 取引費用 / 湖南省 中国
研究概要

まず4月より、中国農村組織の基礎となる農民専業合作社に関する情報の、日本国内で獲得した資料やインターネットを用いて収集に努めた。同時にこれら資料の中国語からの翻訳を行い、研究の問題発見と調査項目を絞り込んだ。ここで得られた視点から、9月に中国農村で、合作社に対する聞き取り調査を行った。カウンターパートの都合から、本年は湖南省を対象に調査している。カウンターパートの中南大学にて、調査の立案を立て、できるだけ事例を集める必要があるので、長沙市と、湖南省中部にあるChenzhou市において、合作社を訪問し理事長、理事、参加農家に対する聞き取りを行った。帰国後に、同行した大学院生とともに、聞取り調査内容から、現場での問題点を探り出し、中国語によるレポートを作成して、現地協力機関へ送付している。また、次年度の本調査に向けての質問票のデザインをどうするのかの検討を続けた。同時に組織デザインの理論モデル化のために、比較制度分析の枠組みで検討を続けた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

複数の事例調査は、詳しくその実態を聞き出すことができた。しかし、9月12日からの反日暴動によって、調査協力や政府機関などでの調査を断られ、十分な調査成果が得られたとは言えない。それでも、事例数は計画時よりも減ったが、少数の事例を綿密に検討することで、次年度以降の調査研究につなげることができた

今後の研究の推進方策

引き続き得られた資料、調査結果から問題点と特徴を探る。8月までに、これらの問題点をもとにした、調査項目を整理し中国語に翻訳し、9月に湖南省の代表的な合作社のある村2村を選び、その村民に対し面接調査を行う。得られた調査結果をもとに、パス解析ならびに共分散構造分析によって、その組織デザインの特徴を探る。これらの現地調査のために、旅費、大学院生の手伝い、現地中南大学の学生、教員のための支払いのために研究費が必要である。

次年度の研究費の使用計画

本年度の調査結果をもとに、さらに改良した調査票を用い、湖南省の農村を中心に、また山東省、および新疆ウイグル自治区において農民への面接調査を行い、データを収取する。これらの現地調査のために、旅費、大学院生の手伝い、現地でのカウンターパート機関の学生、教員のための支払いのために研究費が必要である。同時に組織デザインの理論モデル化を進め、理論と実証が合致する方向へもっていく。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2012

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] 中国農村での「代耕」による農地流動化の社会的要因:湖南省都市近郊農村を事例に2012

    • 著者名/発表者名
      李妍蓉・浅見淳之
    • 雑誌名

      中国経済研究

      巻: 第9巻第1号 ページ: 23-32

    • 査読あり

URL: 

公開日: 2014-07-24  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi