この研究の目的は消費者間の相互作用を活用した贈答用果物のマーケティング戦略を提示することにある。調査の結果、消費者はおすそわけ行為を楽しむ傾向にあり、おすそわけによって得たリンゴが新たな顧客の創出につながることがわかった。 この過程を促進するためのツールとして「おすそわけ袋」を考案し、実験的に配布したところ、消費者の評価は良好であり、活用可能性が高いことがわかった。また、大規模個別経営における実験の結果、おすそわけ袋を契機とした新たな顧客の存在が確認できた。すなわち、「おすそわけ袋」が消費者の購買意欲を喚起し、消費者と生産者を結びつける機能があることがわかった。
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