沈降過程ではフロック構造が変化しないと予測されてきた(Michaels & Bolger)。しかしながら、本研究によってフロック構造が変わらないのは最密充填構造までであることがわかった。又、フロック構造が変化したのは、フロック間引力に基づく構造のみであることがわかった。最終沈降体積から推定されたフロック間引力に基づく構造は、最疎充填構造、最密充填構造、完全充填構造(フロック変形で間隙がない状態)等であった。ネットワーク構造は壊れやすく、最終沈降状態では捉えることができなかった。さらに、この構造から粒子の接触による有効応力が推定された。
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