近年,滞在型市民農園(KG)の一部に空き区画がある旨が報告されている。需要と供給のバランスの乱れが原因だとの仮説のもと,KGおよびその区画の分布や人口分布と空き区画との関係について検討した。空き区画との関係は明確には説明できなかったが,長野県や兵庫県におけるその過剰な偏在を明らかにし,特に長野県において早期に多くの区画を有するKGが解説されたことの問題点について指摘した。 このほか,東日本大震災に被災した宮城県のKG事例に着目し,その被災直後の対応の是非について考察した。さらに本研究の延長上として,市町村主導の移住促進施策についても広範な調査により具体的な取組内容を把握した。
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