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2012 年度 実施状況報告書

東南アジアにおける米多期作化に向けた末端灌漑システムの評価

研究課題

研究課題/領域番号 24580351
研究種目

基盤研究(C)

研究機関宇都宮大学

研究代表者

後藤 章  宇都宮大学, 農学部, 教授 (80162139)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワード灌漑排水 / 東南アジア / 灌漑効率
研究概要

タイ中央平原の2つの灌漑プロジェクト地区を対象に、末端圃場区レベルにおける乾季稲作の水収支と灌漑効率に関する現地調査を2回実施した。とくに新たに調査対象としたLopburi県KhokKathiam地区において、単位用水量(減水深)に関する貴重な現地観測データを得ることができた。
これまでの調査から、「末端灌漑効率の高さがシステム全体の灌漑効率を高め、それによって広域での乾季作が可能となっている」、「末端圃場水路整備による水アクセスの向上とモバイルポンプの活用が末端灌漑効率の向上に向上している」という仮説が得られている。現在、今回の調査で得られたデータの分析を進めているところであるが、上記の仮説を裏付ける結果が出るものと考えている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

調査対象の3か国のうち、タイについては概ね調査を完了することができた。これにより、タイ中央平原に関しては末端灌漑効率と多期作に関する仮説を確立できると考えている。次のステップとして、ベトナム・メコンデルタを調査対象とするが、そこではタイでの仮説を検証する作業が中心課題となる。

今後の研究の推進方策

平成25年度は、タイ中央平原での研究成果をとりまとめるとともに、ベトナム・メコンデルタでの調査に着手する。タイでの調査結果からは、末端灌漑効率と多期作に関する仮説が確立され、ベトナム・メコンデルタにおいて、その仮説を検証することを試みる。ベトナムからの留学生(博士課程2年)が中心となり、CanTho省、DongTap省などで、灌漑システムの現地調査を実施する。
平成26年度は、ベトナムでの調査を継続しつつ、カンボジアでの現地調査を実施する。米多期作を実現したタイ・ベトナムでの知見をもとに、カンボジアでの多期作実現の方策について検討する予定である。

次年度の研究費の使用計画

タイおよびベトナムでの現地調査のための旅費に大半を費やす。また、データ整理・分析のための謝金、論文投稿料に若干の金額を要する。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2012

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] チャオプラヤデルタの灌漑システムにおける乾季稲作の灌漑効率について2012

    • 著者名/発表者名
      長谷川理恵、後藤章、水谷正一
    • 学会等名
      農業農村工学会大会講演会
    • 発表場所
      札幌市
    • 年月日
      20120918-20120920

URL: 

公開日: 2014-07-24  

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