まず、直径1.8 mmの球状Si太陽電池(PV)を用いた小型シースルーPVモジュールの特性を試験した。このモジュールは全方位からの入射光で発電するので、天空からの日射と地面や作物で反射した日射の両方を発電に利用できる。次に、小型モジュールの実験データを根拠として、直径1.2 mmの球状SiPVを用いた910 x 610 mmの大型シースルーモジュールを開発した。このモジュールをガラス温室西屋根面にはめ込み、発電量および遮光量を計測した。温室全体にモジュールを拡張したと仮定し、発電量と遮光量を計算した。本モジュールで運転可能な温室負荷の実例も示した。得られた成果を関連学会および学術誌で発表した。
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