農業への太陽光発電の応用として,ハウス下の農作物への必要な光量を確保しながら太陽電池の発電量を最大化する農業用ハウス屋根型太陽光発電システム技術を確立する目的で研究を行った.農地に適した円筒型太陽電池パネルを用い,太陽光を分配する方法として反射率の高い寒冷紗を開閉する機構を設けて日射量と時間帯で制御可能とした.また,日射量を安価に測定するため小型太陽電池を日射量センサーとして用いて環境情報記録できる環境センサーを開発した.寒冷紗の反射による太陽電池の発電量増加を確認し,円筒型太陽電池下での作物の生育調査を行い,太陽光分配装置下で農作物の生育への影響を抑えながら発電量を増やす可能性を確認した.
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