近年、抗生物質に代わる天然由来の機能性を有する物質が探索されている。本実験ではニンニク茎葉を飼料として有効利用することを目的とし、ヒツジを用いて実験を行った。乾草給与の対照区と給与量の10%をニンニク茎葉で代替した実験区を設定し、消化・内分泌機能を測定した。第一胃内pH、アンモニアおよび揮発性脂肪酸濃度は飼料間に差がなかったが、下部消化管への微生物態窒素供給量、血漿ロイシン代謝回転速度およびタンパク質合成速度は実験区が高かった(P <0.05)。インスリン作用は飼料間に差がなかった。 以上の結果より、ニンニク茎葉は消化・内分泌機能を損なうことなくタンパク質代謝を亢進することが示された。
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