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2015 年度 実績報告書

肉用牛における個体の耐暑性能力に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 24580395
研究機関琉球大学

研究代表者

及川 卓郎  琉球大学, 農学部, 教授 (90160407)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2016-03-31
キーワード暑熱ストレス / 肉用牛 / 繁殖形質 / 温湿度指数 / 耐暑性 / 黒毛和種 / 区分回帰分析
研究実績の概要

予備分析として、THI式に入力する変数、気温と湿度について、1.両者とも1日の平均値、2.最高気温と最低湿度、3.両者とも最低値、4.最低気温と平均湿度を比較した。その結果、初産日齢(AFC)については3のTHI、分娩間隔(CI)については2のTHIを採用した。次にSAS/GLM(一般線形モデル)分析による分散分析を行った。分析の結果、初産日齢では授精9日から3日前および授精後29日から31日の期間において、THIは高い有意性を示した。複数の日におけるTHIを同時にモデルに含めた分析により、授精7日、2日前および31日後のTHI(いずれも2次まで)を共変量とした。一方、分娩間隔ではCI1(第1分娩間隔)が受精3日前および受精後33日目、CI2(第2分娩間隔)では受精20日前および受精後3日目、45日目、CI3(第3分娩間隔)では受精前25日目、17日目、12日目、8日目のTHIに対する(1次及び/または2次)偏回帰係数で有意性が示された。初産日齢補正値(父牛、農家および授精年の最小2乗平均値で補正)に対する区分回帰分析により、授精7日、2日前および31日後のTHI閾値は、それぞれ69.0、61.4、62.9であった。CI1に対するTHIの反応性をみると、統計的に有意な日は、授精日3日前と33日後の2日間であった。授精日3日前には、THI79.0まではTHIの上昇に伴い、分娩間隔が長期化する傾向がみられたが、閾値を過ぎると急激な減少がみられた。一方、授精後33日では分娩間隔はTHIに対して正の線形関係を示した。以上の結果、CI1に対して授精日3日前のTHIを共変量とするランダムリグレッション法を応用して遺伝的評価が可能であることが示された。なお、研究成果をまとめた論文を3件、投稿する予定である。内、1件はすでに投稿済み、1件を用意、後の1件を準備中である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2015

すべて 学会発表 (4件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] 沖縄県における黒毛和種繁殖形質の分析‐分娩間隔表型値に対する温湿度指数の影響2015

    • 著者名/発表者名
      及川卓郎
    • 学会等名
      日本畜産学会第120回大会
    • 発表場所
      酪農学園大学(江別市)
    • 年月日
      2015-09-11 – 2015-09-12
  • [学会発表] 沖縄県黒毛和種の空胎期間に及ぼす暑熱環境の影響2015

    • 著者名/発表者名
      新垣大地・及川卓郎
    • 学会等名
      日本畜産学会第120回大会
    • 発表場所
      酪農学園大学(江別市)
    • 年月日
      2015-09-11 – 2015-09-12
  • [学会発表] Effect of heat stress on age at first calving and calving interval of Wagyu (Japanese Black) cattle2015

    • 著者名/発表者名
      Takuro Oikawa
    • 学会等名
      The 66th EAAP Annal Meeting
    • 発表場所
      Warsaw, Poland
    • 年月日
      2015-08-31 – 2015-09-04
    • 国際学会
  • [学会発表] 黒毛和種雌牛の初産日齢と分娩間隔に対する暑熱の影響について2015

    • 著者名/発表者名
      及川卓郎
    • 学会等名
      沖縄農業研究会第54回大会
    • 発表場所
      琉球大学(西原町)
    • 年月日
      2015-08-07

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公開日: 2017-01-06  

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