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2013 年度 実施状況報告書

遺伝子発現量を基盤とした黒毛和種の不飽和脂肪酸に関与する遺伝子の探索

研究課題

研究課題/領域番号 24580409
研究機関神戸大学

研究代表者

大山 憲二  神戸大学, (連合)農学研究科(研究院), 教授 (70322203)

研究分担者 本多 健  神戸大学, (連合)農学研究科(研究院), 助教 (10432551)
万年 英之  神戸大学, (連合)農学研究科(研究院), 教授 (20263395)
笹崎 晋史  神戸大学, (連合)農学研究科(研究院), 准教授 (50457115)
キーワード黒毛和種 / 脂肪酸組成 / 遺伝子発現
研究概要

黒毛和種の育種改良は、脂肪交雑の追求から脂肪酸組成の改善へとシフトしつつある。本研究はバイオプシーにより採取した黒毛和種の遺伝子発現量を基盤として一価不飽和脂肪酸 (MUFA) 割合に影響を与える遺伝子を特定することを目的として実施している。
平成24年度はリアルタイムPCRによる遺伝子発現量とMUFA割合の関連性を検討し、FABP4、FGF1、MMP14、SCDおよびSPP1の5つの遺伝子でそれぞれ0.39、0.56、0.41、0.47および0.40の中程度の正の相関係数が得られた。平成25年度は、このうちSPP1に着目し、SPP1遺伝子のプロモータ領域における多型探索を塩基配列決定により行った。その結果、3490A/Gおよび3492A/Gの2つの一塩基多型を検出することができた。これらの多型に関し、全国から収集した黒毛和種肥育牛446頭の遺伝子型判定を行った。3490A/GではAおよびG遺伝子の頻度はそれぞれ0.10および0.90であり、AA型は検出できなかった。一方3492A/GではAおよびG遺伝子の頻度はそれぞれ0.72および0.28となった。これら遺伝子型の多型と経済形質の関連性をTukey-KramerのHSD検定により調査したところ、これらの多型がもつ効果は、体脂肪の脂肪酸組成や一般枝肉形質において有意なものではなかった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

候補遺伝子の調節領域に対する多型探索を行い、黒毛和種の集団で多型を確認することができたため。また、平成25年度以降に計画していた「検出多型を用いた生産現場集団に対するMUFA関連解析」にも着手し、多型と脂肪酸組成との関連も検討できたため。

今後の研究の推進方策

平成26年度は、SPP1と同様の方法をその他の遺伝子にも適用する。さらに集団解析による多型の効果の推定を行い、黒毛和種のMUFA改良のための選抜指標として、有効か否かを検討する。

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公開日: 2015-05-28  

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