現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の予想通り、EndoGalCが強発現されると、ブタ細胞表面のα-Galエピトープ発現は消失した。同時に、α-Galエピトープ発現を消失した細胞では、目的タンパクと奉じたEGFPの強い発現が認められた。これは、EndoGalC/EGFP高発現とα-Galエピトープ発現減退という逆相関性を意味するもので、既出の仮説が証明できた(この点は今年論文として出版することができた。Sato M, Akasaka E, Saitoh I, Ohtsuka M, Nakamura S, Sakurai T, Watanabe S: Targeted toxin-based selectable drug-free enrichment of mammalian cells with high transgene expression. Biology 2013, 2, 341-355)。 次に、「異種移植関連遺伝子を複数個内蔵する発現ベクターの構築と同ベクターとIB4-SAPとを用いて薬剤耐性遺伝子不在下で複数個の遺伝子の高発現がブタ細胞で可能かどうかについての検討」を行なうため、現在、異種移植関連遺伝子を内蔵したベクター系を構築している。
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