異種移植を可能とする遺伝子改変クローンブタを独自の手法を用いて作製することを目指し、移植関連遺伝子としてα-GalT、DAFやTMなどがあるが、α-GalTは発現が無い方が望ましく、後者2つは過剰発現が望ましい。α-GalTについては、α-GalT遺伝子をKOしたブタ細胞株CRISPR-2-1(2-1)の作製に成功した。DAFやTMの過剰発現系については、独自に考案した選択用薬剤に依存しないpiggyBacを基本とした多遺伝子遺伝子導入系を用い、2-1に遺伝子導入を進めている。2-1の核移植によるブタ胚盤胞作製に成功しているので、遺伝子改変クローンブタ作製には後一歩のところまで来ている。
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