私たちはマウス初期胚より,構造上深い関連性を有する新規転写因子EGAM1ホメオタンパク質群(3種)を発見した。本研究では,EGAM1ホメオタンパク質群が有するそれぞれの機能について解明した。加えて,当該タンパク質群の構造と機能の関連について解明した。その結果,EGAM1ホメオタンパク質群は胚発生の初期に形成される前駆細胞群(胎仔前駆細胞・胎盤前駆細胞・卵黄嚢前駆細胞)の形成のみならず,心筋分化に例示される終末分化にも影響することが明らかになった。またEGAM1ホメオタンパク質群は,核に局在することにより転写因子として細胞機能を制御すると考えられる。
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