新興・再興ウイルスの発生に対し、病原体の動態を把握することが求められている。本研究では、網羅的なプライマー設計プログラムと次世代シーケンサーを連携したウイルス検出システムの開発を行った。縮重プライマーを用い、総当りの相同性解析とクラスター化による最大ウイルス種増幅プライマーを設計するプログラムが作出され、14ウイルス科について143,557種のウイルスを対象とするプライマーが自動的に設計された。当該プログラムは19属の細菌についても設計が可能であり、次世代シーケンスデータについて開発した解析プログラムと合わせ、次世代シーケンサーを用いた網羅的病原体検出の可能性を高めた。
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