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2014 年度 実績報告書

糖尿病末梢神経症モデル動物を用いた神経症進行におよぼす高血圧の影響

研究課題

研究課題/領域番号 24580438
研究機関摂南大学

研究代表者

尾崎 清和  摂南大学, 薬学部, 講師 (40268496)

研究分担者 松浦 哲郎  摂南大学, 薬学部, 教授 (20268494)
児玉 安史  広島国際大学, 薬学部, 講師 (40389119)
研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワード糖尿病 / 糖尿病末梢神経症 / 動物モデル
研究実績の概要

食塩投与による高血圧症が糖尿病性末梢神経症に与える影響の解析するために前年度に実施した実験すなわち、10週齢の雄WBN/Kobラットにアロキサン(AL)を1回静脈内投与した後、滅菌水で飼育したAL群、アロキサン投与3週後から1%食塩水で飼育したAL+NaCl群、13週齢から1%食塩水で飼育したNaCl群の計3群(各群10頭)に関する後肢末梢神経の運動神経伝導速度および感覚神経伝導速度の測定、末梢神経病変の光学顕微鏡による定性的および半定量的解析、末梢神経病変の透過型電子顕微鏡による定性的、半定量的解析を実施した。
結果:AL+NaCl群の血圧は他の2群と比較し22週以降有意に上昇したが、ALおよびNaCl群においては血圧の変動は見られなかった。AL+NaCl群およびAL群の運動神経伝導速度および感覚神経伝導速度は、NaCl群と比較し有意に低下したが、両群間に差はなかった。組織学的にAL+NaCl群およびAL群において、軸索萎縮および神経内鞘の線維化がみられ、AL+NaCl群で高度であった。さらに、AL+NaCl群群では神経内鞘の血管壁の肥厚も加わった。これらの病変は近位側の坐骨神経よりも遠位側の脛骨や腓腹神経で強度であった。
結論:糖尿病および食塩誘発による高血圧の合併では、血管病変形成とともに、末梢神経病変が増悪することが明らかとなった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2015

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] アロキサン誘発糖尿病ラットの末梢神経症に対する食塩水投与による高血圧の影響2015

    • 著者名/発表者名
      尾崎清和、奥澤文敏、濱野紘子、三橋由依、中垣綾乃、奈良間功、松浦哲郎
    • 学会等名
      104回日本病理学会
    • 発表場所
      名古屋国際会議場
    • 年月日
      2015-04-30 – 2015-05-02

URL: 

公開日: 2016-06-01  

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