研究課題/領域番号 |
24580459
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
森 崇 岐阜大学, 応用生物科学部, 准教授 (40402218)
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研究分担者 |
酒井 洋樹 岐阜大学, 応用生物科学部, 准教授 (40283288)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | miRNA / イヌ口腔内メラノーマ |
研究概要 |
本研究の目的は、microRNA(miRNA)を用いたイヌ口腔内悪性メラノーマの新規治療法の研究基盤を確立することである。具体的な研究項目としては、1)生体に投与可能なRNase耐性人工miRNAの作成、および 2)作成した人工miRNAのin vivoにおける抗腫瘍効果の確認の2つである。平成24年度は、RNase耐性人工miR-205の作成とin-vitroにおける効果の検証、およびマウス移植腫瘍における人工miR-205の投与プロトコールの検討を計画していた。 そこで、我々はまず、ベンゼン・ピリジン(BP)を3′末端に化学修飾し、さらにパッセンジャー鎖の塩基配列を一部改変した人工miR-205を8種類合成した。これらをそれぞれヒトメラノーマ細胞に導入した結果、miR-205BP/S3が最も強い増殖抑制効果を示した。miR-205BP/S3はmiR-205-5pの標的遺伝子であるE2F1を標的としたことから、miR-205-5pの機能を有していることが示唆された。また、miR-205BP/S3はPre-miR-205-5p(Ambion)と比較してより高いRNase耐性を示し、血清中30分残存率は40-50%であった。ヒトメラノーママウス移植腫瘍内においてもmiR-205BP/S3はより安定であることが示唆された。さらに、miR-205BP/S3のマウス移植腫瘍に対する局所投与での抗腫瘍効果はPre-miR-205-5pと比較して有意に強いことが示された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
平成24年度の計画については、ほぼ全てについて達成しており、現在結果を投稿中である。
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今後の研究の推進方策 |
今後については、当初の研究計画どおり、in vivoの効果について、主に投与経路および投与量、投与方法の至適条件について検討していく予定である。
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次年度の研究費の使用計画 |
残額はほとんど残っていないため、消耗品に対して充当する予定である。
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