研究課題/領域番号 |
24580459
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
森 崇 岐阜大学, 応用生物科学部, 准教授 (40402218)
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研究分担者 |
酒井 洋樹 岐阜大学, 応用生物科学部, 准教授 (40283288)
野口 俊助 山口大学, 獣医学部, 准教授 (10701295)
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キーワード | miRNA / イヌ口腔内メラノーマ |
研究概要 |
本研究の目的は、microRNA(miRNA)を用いたイヌ口腔内悪性メラノーマの新規治療法の研究基盤を確立することである。具体的な研究項目としては、1)生体に投与可能なRNase耐性人工miR-205の作成、および2)作成した人工miRNAのin vivoにおける抗腫瘍効果の確認の2つである。平成25年度は、マウス移植腫瘍における人工miR-205の投与プロトコールの検討とマウス移植腫瘍に対する抗がん効果の検証を計画していた。 マウス移植腫瘍における人工miR-205の投与プロトコールの検討とマウス移植腫瘍に対する抗がん効果の検証については、25年度初頭まででほぼ達成出来たことから、イヌ口腔内メラノーマ自然発症例に対する臨床試験を計画した。まず臨床試験開始前に正常犬5頭に対して、人工miR-205およびOpti-MEM、Lipofectamineを混合したものを歯肉に投与し経過観察を行ない、副作用を認めないことを確認した。その後標準的な治療(放射線治療、外科治療、抗癌剤治療)を行なった患畜の、再発あるいは残存病変に対して週1-2回人工miR-205をOpti-MEMおよびLipofectamineとともに局所投与した。また、飼い主に対しては、本試験前に十分なインフォームドコンセントを得てから試験を開始した。本臨床試験に関しては平成26年度も継続して行なう予定であり、現在データを収集中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
当初計画した実験についてはほぼ終了し、新たにイヌ自然発症口腔内メラノーマに対する臨床試験を開始している。
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今後の研究の推進方策 |
現在行なっているイヌ自然発症口腔内メラノーマに対する臨床試験データを収集し、自然発症メラノーマに対する人工miR-205の効果について検証する予定である。
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次年度の研究費の使用計画 |
予定よりも物品費が少なくすんだため次年度使用額が生じた。 次年度使用額と合わせ、物品費として人工miR-205の作成費用および、臨床試験時の消耗品費用として使用する予定である。
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