大気中に含まれる二酸化窒素(NO2)による植物成長分化の促進=バイタリゼーションについて、原因遺伝子の一つであるVITA1および同遺伝子と協調的に発現する遺伝子についてシロイヌナズナを用いて研究した。第8葉の細胞動力学解析から、NO2処理は出葉期をNO2非処理区比で2日以上早めることが分かった。NO2は花成も促進するが、vita1変異体の解析からVITA1は花成阻害因子であることが分かった。タンパク質レベルの解析はVITA1の翻訳産物は2個存在することを示した。酵母ツーハイブリッド法は相互作用蛋白の存在を示唆した。マイクロアレイ解析は15個のVITA1共発現遺伝子の存在を示した。
|