本研究では、森林GISを利用して持続的供給可能量と生産可能量及び木材産業の需要量の推定行い、三者のマッチングによる最適なサプライチェーンマネージメントシステム(SCMS)の構築を目指した。 その結果、皆伐、運材距離を50km以内の条件で秋田県の木材産業集積地への原木丸太供給をシミュレーションしたところ、約60年で木材産業が望む径級の原木供給が出来なくなる時期を迎えることが明らかになった。今後は、運材距離の見直しや高成長量が見込める林分の選択的な皆伐等の施業・供給上の設定変更によって最適SCMSの構築を目指す必要がある。
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