• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2013 年度 実施状況報告書

植物細胞壁の酵素分解におけるキシログルカン分解酵素の作用機構の解明と利用

研究課題

研究課題/領域番号 24580492
研究機関独立行政法人産業技術総合研究所

研究代表者

矢追 克郎  独立行政法人産業技術総合研究所, 生物プロセス研究部門, 研究グループ長 (70344132)

キーワードキシログルカン / キシログルカナーゼ / キシロシダーゼ
研究概要

キシログルカンはβ1,4グルカンを主鎖として、キシロース側鎖を高頻度に持つ構造を有している。そのため、キシログルカンを分解する酵素は、主鎖を分解する酵素と側鎖を分解する酵素に大別される。両者についてそれぞれ大腸菌による組換え酵素を獲得と解析を行った。
・キシログルカンの主鎖を分解する酵素、キシログルカナーゼ
主鎖を分解する酵素であるキシログルカナーゼについては、分解様式がエキソ型、エンド型、エンドプロセッシブ型など多様なメカニズムが存在する。今年度は、Paenibacullus由来のGH74キシログルカナーゼ(XEG74)について作用機序の異なる様々な変異導入酵素を作成し、詳細な機能解析を行った。そして、作用機序に重要なアミノ酸残基の特定に成功し、さらに多様な変異酵素の作成に成功した
・キシログルカンの側鎖を分解するαキシロシダーゼ
キシログルカンの側鎖構造は、キシロースが主催にα1,6結合し、そのキシロースに更にガラクトースなどが結合している構造を基本としている。現在、キシログルカンのキシロース側鎖を効率的に切断するαキシロシダーゼの獲得を行っている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

主鎖を分解する酵素と側鎖を分解する酵素について、共に順調に成果が出始めている。

今後の研究の推進方策

主鎖を分解するキシログルカナーゼについては、作用機構の違い(エキソ型、エンド型、エンドプロセッシブ型)と添加効果の相関関係があるかを詳細に解析する。側鎖を分解する酵素については、どのよう酵素が添加効果があるのかを明らかにする。

次年度の研究費の使用計画

当初計上していた旅費を使用しなかったことと、プラスチック消耗品が予定より節約できたため、次年度使用額が生じた。
最終年度であり、研究成果発表のための旅費や成果とりまとめのために繰り越し分を有効使用する予定。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2014 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件) (うち招待講演 1件)

  • [雑誌論文] A key amino acid residue for the pocessive activity of GH74 xyloglucanaze2014

    • 著者名/発表者名
      Tomohiko Matsuzawa, Yuji Saito, Katsuro Yaoi
    • 雑誌名

      FEBS LETTERS

      巻: 588 ページ: 1731-1738

    • DOI

      10.1016/j.febslet.2014.03.023

    • 査読あり
  • [学会発表] キシログルカナーゼXEG74のエンド-プロセッシブ活性に重要なアミノ酸の特定

    • 著者名/発表者名
      松沢智彦、矢追克郎
    • 学会等名
      日本農芸化学会2014年度大会
    • 発表場所
      明治大学
  • [学会発表] ヘミセルラーゼ ~キシログルカン分解酵素について~

    • 著者名/発表者名
      矢追克郎
    • 学会等名
      第27回セルラーゼ研究会
    • 発表場所
      花王霞ヶ浦研修所
    • 招待講演

URL: 

公開日: 2015-05-28  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi