| 研究成果の概要 |
茶カテキンの代謝物であるγ-ブチロラクトン化合物14種（R体およびS体の両鏡像体7種）の合成ルートを確立し、グラムスケールで合成した。
これらを用いて、種々のガン細胞に対する増殖阻害増強効果を検討した。ガン細胞の内、白血病細胞HL-60を培養したものに、代謝分解物とEGCGを加え培養を行ったところ、単独では強い効果が得られなかったが、混合物において非常に低濃度で強い増殖阻害活性を示した。芳香環の3,5あるいは3,4,5位に水酸基を持つ化合物では、R体に比べS体の活性が高く、水酸基の位置、及び水酸基の数による影響が見られた。この結果についての特許出願を行った。
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