研究概要 |
白桃花からフラバノノール誘導体であるaromadenndrnを抽出分離を行い、NMR,MSより本物質の同定した。また、本物質の量を確保するため、2,4,6-trihydroxyacetophenoneと 3-methoxymethoxy benzaldehydeを出発原料として2’,4’,6’,4-Tera(methoxymethoxy)chalconeを作り、2’,4’,6’-Tris(methoxymethoxy)phenyl(3-(4-methoxymethoxy phenyl) oxiran-2-yl)methanoneを経たのち、(2R,3R)-(+)-Aromadendrin 及び(2S,3S)-(-)-aromadendrinの混合物を得た。これらのエナンチオマーの混合物についてキラルカラムで分離を試み、それぞれ2R,3R)-(+)-Aromadendrin 及び(2S,3S)-(-)-aromadendrinを得ることに成功した。 白桃花より得た天然型のaromadenndrnについて前駆脂肪細胞3T3-L1を用いてアディポカインについて検討を行った。3, 10, 30mMの濃度でadiponectinの発現量について検討したところ用量依存的な上昇をみとめた。一方、resistin発現量について影響を検討したところ、コントロールに比べ有意な変動は観察されなかった。この結果aromadenndrnはadiponectinの発現量の発現を特異的に増加させることが認められた。 その他、オノエヤナギからampelopsinの単離、スナジヒゴタイからマクロファージ活性化抑制成分を明らかにした。、
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