研究成果の概要 |
一度の操作で、数種類の反応を連続的に起こし、複数の結合を一挙に構築する多段階連続型反応は、廃棄物や使用するエネルギーを極力減らすことができる地球環境に配慮した方法論である。 そこで、まずラジカル付加反応と[3,3]-シグマトロピー転位が連動するドミノ型反応を開発した。本反応では一度の反応操作で2つの炭素-炭素結合、1つの炭素-酸素結合および炭素-窒素結合を一挙に構築することによって、ベンゾフロ[2,3-b]ピロール骨格の合成に成功した。また、パラジウム触媒を用いた位置選択的閉環反応を開発し、イソキノリノン類の新規合成法の開発にも成功した。
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