NFATファミリーの多様性は免疫抑制薬における副作用の一因となるため、ファミリー間での特異的制御は重要である。NFATと制御分子CNとの結合親和性測定から、選択性を有する新規結合領域を見いだし、結合に関わるコアペプチドおよび必須のアミノ酸を同定した。また、NFATc4特異的siRNA発現細胞の遺伝子発現変化および転写因子siRNAライブラリー導入細胞のNFATプロモーター活性を測定することで、NFATの選択性に関わる会合分子候補を複数同定した。これらの結果から、各NFAT分子の特異的制御を可能にし得るメカニズムの一端が明らかとなった。
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