大脳新皮質形成時の多様なGタンパク質シグナルの制御機能を解明するために、(1) 神経幹細胞における新規非受容体型Gタンパク質活性化因子Ric-8 のG タンパク質シグナルに対する機能を解析し、Ric-8A/Bが神経幹細胞の増殖に関与し、さらにRic-8BがGsシグナルを介した神経幹細胞遊走促進効果に寄与することを見出した。(2)神経前駆細胞に特異的に発現するオーファンGPCRであるGPR56に対する機能抗体の作製を行い、グリオーマ細胞の遊走を抑制する機能抗体を得ることに成功した。さらにヒトGPR56を介した遊走抑制効果はGq/Rhoを介することが解明された。
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