研究代表者が排尿機能を改善させることを見出した、エンリッチ環境と鎮咳薬はともに老化促進マウスSAMP8の頻尿症状を改善し、エンリッチ環境飼育はマウスの休息期である明期、鎮咳薬はマウスの活動期である暗期に選択性を示した。このことからエンリッチ環境は、SAMP8の夜間頻尿様の症状を改善することが示唆された。このエンリッチ環境の夜間頻尿改善作用の中枢性の機序にケモカインのひとつであるCxcl13が関与すること、またエンリッチ環境は摘出膀胱の収縮力を増強させ、その機序に膀胱のムスカリン受容体の関与が示唆された。さらに鎮咳薬の頻尿改善作用の機序の一部にセロトニン5-HT1A受容体の関与が示唆された。
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