セプシス(敗血症)とは高サイトカイン血症状態の全身性炎症反応症候群に感染症が重なった病態であり、多臓器不全や敗血症ショックにより高い死亡率を示すが、未だに有効な治療法が確立されていない。本研究では、セプシスの新たな治療標的としてATPシグナリングに注目し検討した。免疫細胞やマウス敗血症病態モデルを用いた検討の結果、敗血症病態におけるP2Y11受容体やP2X7受容体の重要性を明らかにした。本研究により、P2Y11受容体やP2X7受容体を介したATPシグナリングが新たなセプシス治療標的となる可能性が示された。
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