研究成果の概要 |
薬理学的手法に加え、Tet On/Off システムなどの可逆的遺伝子操作を組み合わせ、記憶が失われるという現象、すなわち”忘却(消去)”の分子・シナプス機構を解明することを研究目的とし研究を遂行した。学習行動の指標としては、主に人間と実験動物で共通の課題が適応できる「瞬目反射条件付け」を用いた。(1) 記憶の短期消去メカニズムの解明, (2) 記憶の短期消去メカニズムの解明,(3)脳神経疾患に起因する記憶消去メカニズムの解明、の3つのテーマに分け研究を行った。内在性カンナビノイドや代謝型グルタミン酸受容体が、(小脳依存性)瞬目反射条件づけの消去に重要であることが示された。
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