研究課題
今年度は,2種類の新規フコシダーゼ阻害剤のデザイン,合成および活性評価について検討し,それぞれのデザイン化合物から,極めて強力でかつフコシダーゼに選択的に作用する阻害剤の創製に成功した。これらの結果は,複素環化学討論会で発表するとともに,Tetrahedron, Bioorg. Med. Chem. の2つの学術論文として発表した。
2: おおむね順調に進展している
3年計画の2年目にあたる今年度は,2つの新規フコシダーゼ阻害剤の創製に成功し,これらの結果を2つの学術雑誌に掲載できたことから,おおむね順調に進展している。
今後は,新たなコンセプトによる新規グリコシダーゼ阻害剤のデザイン,合成および活性評価を行う。新しいコンセプトに関しては,学内外の研究者との研究打ち合わせを行っており,数種の新しいデザインを立案している。最終年度はこれらデザインに従いさらに検討する。
計画が順調に進行し,物品費の支出を大幅に抑えることができた新規ターゲット分子のデザイン,合成,活性評価のため,研究打ち合わせおよび資料収集を積極的に行うための旅費分を増額して使用する
すべて 2013
すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)
Bioorg. Med. Chem.
巻: 21 ページ: 6565-6573
10.1016/j.bmc.2013.08.028
Tetrahedron
巻: 69 ページ: 10653-10661
10.1016/j.tet.2013.10.006