本研究では核内転写因子NF-kapapBと特異的に相互作用する核内調節因子を探索し、その相互作用を模した小分子化合物を得ることで、動脈硬化予防へとつながるリード化合物の探索を行うことを最終目的としている。そこでNF-kappaB p65の転写活性化領域をmimicするペプチドプローブの化学合成を試みたが、このペプチドの合成収率が低く改善が見られないため、リコンビナントペプチドをペプチドプローブとして核内調節因子の探索を行った。その結果、ヒト培養細胞核抽出液からNF-kappaB p65のTA2領域と特異的に相互作用する新規タンパク質が同定された。現在、この相互作用のメカニズム解明を行っている。
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