本研究では,既存医薬品の作用機序とは異なり,肝臓中の中性脂肪含量の低減を介して,肝臓による糖取り込み能の亢進によってもたらされる血糖値改善作用物質を探索した. その成果として,報告者はタイ産のフタバガキ科植物 Shorea roxburghii 樹皮からスチルベンオリゴマー (-)-hopeaphenol や (+)-isohopeaphenol,ベンケイソウ科植物 Sedum sarmentosum より,flavonol 配糖体 sarmenoside 類,エジプト産ブラッククミン (Nigella sativa 種子) から nigellamine A5 などを明らかにした.
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