研究成果の概要 |
ヒトパラインフルエンザウイルス(hPIV-1) は幼児にしばしば気管支疾患を引き起こす病原性ウイルスの一つであるが現在有効な治療薬はない。Zanamivir は2,3-不飽和シアル酸誘導体であることから、3,4-不飽和シアル酸誘導体の抗ウイルス活性に興味が持たれる。これまでシアル酸にFerrierグリコシル化反応を適用した例はなく、その反応動向および生成物の生物活性も興味深い。hPIV-1シアリダーゼ阻害剤の開発研究の一環として、Ferrierグリコシル化反応を利用した新規3,4-不飽和シアル酸誘導体の合成と阻害活性の検討を行った。
|