研究課題/領域番号 |
24590156
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研究機関 | 独立行政法人放射線医学総合研究所 |
研究代表者 |
石井 英樹 独立行政法人放射線医学総合研究所, 分子イメージング研究センター, 主任研究員 (80425610)
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研究分担者 |
古山 浩子 岐阜大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (50402160)
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キーワード | 天然物 / プロドラック / PET / プローブ / ギンコライド |
研究概要 |
古来より、イチョウ葉には夜尿症や去痰、鎮咳などの効果があることが知られていたが、近年はこれらの効能に加え、脳梗塞や心筋梗塞への効能、アルツハイマーや痴呆などへの効能なども注目されるようになってきた。これらイチョウ葉エキスの効能はその主要成分であるフラボノイド類だけでは説明できず、その主要活性成分はイチョウ葉からしか単離されていないギンコライド類に起因するのではないかと言われている。実際、多くの活性試験の研究結果が、この考えを支持しているが、いずれの研究からも確証は得られていない。その原因の一つはギンコライド類の脂溶性が非常に低いため、細胞への取り込みが悪く、in vivoではそれほど高い活性がえられていないため、劇的な治療効果が発揮されないため、その評価が二分してるのが現状である。そのためイチョウ葉エキスは海外では医薬品として扱われている国もあるが日本では栄養補助的な物として販売されているに留まっている。 本研究では特にギンコライド類の脳神経細胞保護作用に着目し、より効果的にこの作用を引き出すため、グルコーストランスポーターを利用したギンコライド類のプロドラックの創製を目指したものである。具体的にはギンコライドにグルコースを適当なリンカーを介して結合させ、脳への取り込み促進させ、具体的な取り込みの結果はそのプロドラッグを短寿命放射性核種で標識した誘導体(PETプローブ)を用いて評価しようとするものである。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
計画通りにプロドラックの合成に成功した。しかし、収率が悪いため今後改善が必要である。またPETプローブの構築にはまだ至っていないためやや研究計画からは遅れていると考えられるが、今年度で十分に取り戻せる遅れであるので研究の進行上問題はない。
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今後の研究の推進方策 |
今年はプロドラック体の収率の向上とPETプローブ化を目指した前駆体の合成およびそのプローブ化の実現、とその動態解析の実施を目標に取り組んでいく。
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