今後の研究の推進方策 |
AhR-XRE系リガンド及びGATA阻害薬のラット腎不全モデルでの生体内効果の検証、臨床でSLCO4C1発現亢進を目的としたスタチン及び新規SLCO4C1増強薬とAST-120によるインドキシル硫酸除去の併用効果の検討を行う。 1)ヒト培養細胞系でSLCO4C1の発現増強を確認した候補薬剤を正常ラットに投与し、ラット腎臓のSlco4c1定量PCRとWestern blotにる発現の評価、SLCO4C1の輸送基質薬剤投与下での薬剤排泄促進作用を血液,尿サンプルのキャピラリー電気泳動質量分析(CE-MS)によるメタボローム解析により昨日評価を行う。 2)正常ラットでSLCO4C1の発現増強と機能誘導効果を確認した候補薬剤を次に5/6腎摘ラット腎不全モデルに投与し、高血圧、心肥大、腎内炎症などの尿毒症による臓器障害の改善効果を検討する。腎臓での発現増強はSlco4c1定量PCRとWestern blotにより評価する。尿毒症質排泄促進の効果は血液,尿サンプルの CE-MSによるメタボローム解析でIS,ADMA,GSA,trans-aconitateなどの尿毒症物質群の測定により評価する。 5) 既存の薬剤による臨床検討: SLCO4C1発現増強を目的にCKD患者にスタチン投与を投与し血液・尿のメタボローム解析により尿毒素の血中濃度と排泄クリアランスを評価する。スタチン、AST-120のマルチターゲット療法の臨床試験:スタチンとともにインドキシル硫酸を除去する経口吸着剤の併用で、SLCO4C1の発現増強系の亢進と発現抑制系の解除の併用効果を血液・尿のメタボローム解析により尿毒素の血中濃度と排泄クリアランスを評価する。
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