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2014 年度 実績報告書

治療薬開発を目指したリボフラビントランスポータ機能欠損の病態生理に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 24590190
研究機関京都大学

研究代表者

米澤 淳  京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (90452341)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワード薬学 / 薬理学 / リボフラビン / トランスポータ
研究実績の概要

最終年度には、これまでに得られた患者情報ならびに培養細胞を用いたRFVTの機能解析の結果に基づき、動物を用いた病態生理学的解析を実施した。RFVT機能欠損マウスにおいてBrown-Vialetto-Van Laere Syndrome(BVVLS)患者と臨床症状と合致する検査所見が観察された。さらに、ある薬物Aによってこれらが回復することを確認した。本研究成果は、本モデルマウスがBVVLSのモデル動物になることを示すとともに、治療法開発に大きく貢献するものと考える。
研究期間全体を通じで、培養細胞、実験動物、患者情報を組み合わせて、BVVLSの病態生理に関する基礎的情報を得られ、治療法開発に大きく貢献したと考える。特に、既報のRFVT3/SLC52A3変異に加えて、RFVT2/SLC52A2の変異についてもBVVLS症状を示す症例を報告した。RFVT2遺伝子変異患者においては、RFVT3の場合と異なりリボフラビンの血中濃度低下をほとんど示さない特徴を示すことから、OMINの登録についても新しい分類がなされ、BVVLS2; OMIM#614707が新たに登録された。
今後、本研究で作成したモデル動物について論文報告をするとともに、病態生理の解明と治療法の開発につなげる予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2014

すべて 学会発表 (2件) (うち招待講演 1件)

  • [学会発表] マウスにおいてリボフラビントランスポータ3(Rfvt3)の欠損は、リボフラビンの欠乏によるエネルギー代謝異常と新生児死亡を引き起こす2014

    • 著者名/発表者名
      山西香里、米澤淳、吉松宏樹、八尾祉顕、中川俊作、大村友博、今井哲司、中川貴之、松原和夫
    • 学会等名
      第8回次世代を担う若手医療薬科学シンポジウム
    • 発表場所
      熊本
    • 年月日
      2014-11-15
  • [学会発表] リボフラビントランスポータRFVT変異による 希少疾患BVVLSの発症2014

    • 著者名/発表者名
      米澤淳、八尾祉顕、吉松宏樹、菅野久美子、山西香里、大村友博、中川俊作、松原和夫
    • 学会等名
      医療薬学フォーラム2014/第22回クリニカルファーマシーシンポジウム
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      2014-06-29
    • 招待講演

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公開日: 2016-06-01  

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