脾臓・樹状細胞標的型ナノデバイスを利用して、メラノーマとマラリアのDNAワクチンを開発した。モデルメラノーマワクチンとしてpUb-Mを用い、ポリエチレンイミン (PEI)、およびγ-ポリグルタミン酸(γ-PGA)を混合し、安定なナノワクチン(pUb-M/PEI/γ-PGA複合体)を構築した。ナノワクチンはメラノーマの増殖および肺転移を抑制し、生存率も延長させた。また、モデルマラリアワクチンとしてpVR1020-TAM (pyTAM)を用い、同様にマラリアDNAナノワクチン(pyTAM/PEI/γ-PGA複合体)を構築した。マラリアDNAナノワクチンはマラリア感染を抑制し、死亡率を低下させた。
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